死後事務委任とは?独身の方が考えるべき理由

死後事務委任とは?独身の方が考えるべき理由

2024.09.28

人生の最終章を迎えるにあたり、誰もが気になるのは「自分が亡くなった後の手続きや対応はどうなるのか?」という点ではないでしょうか。特に家族がいない、または独身で親しい親族がいない方にとって、死後の手続きについては不安が募るものです。こうした悩みを解決するために注目されているのが「死後事務委任契約」です。この記事では、死後事務委任契約の概要やその必要性、メリットについて解説します。


死後事務委任契約とは?

死後事務委任契約とは、亡くなった後に発生する各種手続きを誰かに代わりに行ってもらうための契約です。具体的には、葬儀の手配や役所への届け出、遺品整理、財産の整理といった一連の事務手続きを契約に基づいて信頼できる人物や専門家に依頼します。

この契約をによって受任者は、委任者が生前に希望していた通りに死後の手続きを進めることになります。親族がいない場合でも、生前に約束した内容で自分が亡きあとの手続きを進めてもらうことができます。


死後事務委任契約が必要な理由

では、なぜ身寄りのない方や独身の方が死後事務委任契約を検討すべきなのでしょうか?以下にその理由をいくつか挙げてみましょう。

1. 家族がいない場合、手続きが進まない

通常、死亡後の手続きは遺族が行います。しかし、家族や親族がいない場合、これらの手続きについて権限をもって故人の財産整理や葬儀を行える人がいないケースがあります。死後事務委任契約を締結しておくことで、故人の信頼する第三者が手続きについて、故人と生前に契約していた死後事務委任契約の委任事項の履行として関与し、各種の手続きを進めることができます。

2. 財産や遺品の整理が適切に行われる

遺品整理や財産の処理は、法律や契約に基づいて行われるべきです。死後事務委任契約により、受任者が遺品整理を代行業者に依頼し、適切に財産を処分・管理することが可能です。これにより、トラブルを未然に防ぎ、遺志が確実に反映されます。

3. 葬儀の手配や希望が反映される

「シンプルな葬儀がいい」「葬儀は行わず直葬にしてほしい」といった、死後の具体的な希望がある場合にも、死後事務委任契約が役立ちます。契約書にあらかじめ希望を記載することで、希望通りの葬儀や火葬が実現します。


死後事務委任契約の手続き方法

では、実際に死後事務委任契約を結ぶにはどのような手続きを行う必要があるのでしょうか?

まず、委任内容を具体的に決めることが必要です。例えば、葬儀をどのような形式で行うかやプライバシーに配慮して処分してほしいもを指定したり、行政の手続きやその他の具体的な希望事項をなどを明確にしておきます。信頼できる司法書士や行政書士に委任の内容を相談時にしっかりお伝えいただき、契約を結ぶことが一般的です。契約書は公正証書として作成されることが多くなります。


まとめ:死後事務委任契約のメリットとは?

死後事務委任契約は、身寄りのない方や独身の方だけでなく、死後の手続きに不安を感じているすべての人にとって、有効な選択肢のひとつです。死後事務委任契約書を作成しておくことで、亡きあとにも自分の希望通りの手続きや財産の整理や処分が行われる安心感を得ることができます。

「自分が亡くなった後のことは誰に任せればいいのだろう…」とお悩みの方は、ぜひ一度、広島相続遺言まちかど相談室にご相談ください。プロのアドバイスをもとに、安心して最期の時を迎えられるよう準備しておくことが大切です。

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