相続開始後に財産が隠されていたことが発覚したら
相続開始後に財産が隠されていたことが発覚したら
相続の手続きが進む中で、「他の相続人が財産を隠しているのでは?」と疑うような場面に出くわすことがあるかもしれません。今日は、財産隠しが発覚したケースをもとに対応策や法律に基づく解決方法についてお伝えします。
1. 財産隠しとは?どんな行為が該当するの?
財産隠しとは、相続人が故意に財産を隠す行為を指します。以下のようなケースがこれに該当します。
- 預貯金や現金を隠す
亡くなった方の口座から勝手にお金を引き出し、申告しない。 - 不動産や株式を隠す
所有している不動産や株式の存在を他の相続人に知らせない。 - 保険金や貴金属を独り占め
高価な宝石や保険金を手元に保管し、共有しない。
こうした行為は、民法、刑法その他の法律で罰せられることがあります。
2. 財産隠しが発覚したときの対応策
まずは冷静に状況を確認
感情的にならず冷静に状況を把握することが大切です。
- 故人の財産を整理
・通帳や遺品を確認し、相続財産の一覧を作成しましょう。
・不自然に減っている預金や隠された書類がないか再度必要な調査をします。 - 他の相続人に確認
相続人全員で再度話し合い、財産について説明を求めることが重要です。
3. 財産隠しを見つけた場合の法的手段
◇調停や訴訟で解決を目指す
まずは話し合いによる解決を試みたけれども、話し合いで解決しない場合には法的手段を検討しましょう。
◇財産隠しの法的ペナルティ
財産隠しが発覚した場合、隠した相続人には以下のような影響があります。
- 相続権の剥奪
民法では、悪質な財産隠しが証明された場合、隠した相続人の相続権が剥奪されることがあります。 - 損害賠償請求
他の相続人に与えた損害を賠償する義務が発生する場合があります。
4. 隠された財産を見つけるための方法
財産隠しを防ぎ、隠された財産を発見するためには、以下の方法を活用しましょう。
(1) 金融機関への照会
相続人であれば、故人の口座に関する過去の履歴等の情報を金融機関に照会できます。これにより、不自然な引き出しや隠された預金を見つけられることがあります。
(2) 専門家の協力
専門家に相談すると、隠された財産を効率的に調査できます。
(3) 遺品整理の徹底
故人の遺品を再度整理する中で、隠されていた通帳や契約書が見つかることもあります。
5. 財産隠しを防ぐためのポイント
事前にトラブルを防ぐための対策も重要です。
- 遺言書を作成する
遺言書を作成しておくことで、誰にどの財産を渡すのか明確にすることができます。 - 専門家を交えた遺産分割協議
公正な立場の第三者(司法書士、行政書士など)を交えて協議することで、不透明な行為を防げます。
まとめ
財産が隠されていた場合、冷静に状況を確認することが重要です。まずは話合いを試み、次に訴訟を通じて解決を図りましょう。
相続トラブルを未然に防ぐためにも、遺言書の作成や家族間の話し合いをしっかり行うことをおすすめいたします。

広島司法書士会 (登録番号:第613号)
広島県行政書士会 (登録番号:第05340722号)
広島県土地家屋調査士会 (登録番号:第1573号)
JMAA M&Aアドバイザー認定
セミナーズマーケティング認定講師
NLPプラクティショナー、マスタープラクティショナー、コーチコース認定
現在 法務総合事務所文殊パートナーズ代表