親族に借金をしている相続人がいる場合の相続手続き
親族に借金をしている相続人がいる場合の相続手続き
親族間の相続は、ときに複雑な問題が絡み合います。その中でも、相続人が親族から借金をしているケースについてお伝えいたします。
1.相続人が借金をしている場合、何が問題になるの?
親族間でお金の貸し借りがあると、以下のような問題が発生しやすいです:
- 遺産の分配が公平でないと感じる
借金をしている相続人が、その額を返済せずに遺産を受け取ると、他の相続人が「不公平だ」と感じることがあります。 - 借金の取り扱いをめぐる争い
「借金分を差し引くべきか」「そのまま渡してもいいのか」という点で意見が分かれることが少なくありません。
2.手続きの流れ:借金がある場合の具体的な進め方
(1)借金の有無を確認
- 借用書や証拠があるか確認する
- 借金額や返済状況を正確に把握する
(2)遺産分割協議書を作成する
親族間で話し合った内容を基に、遺産分割協議書を作成します。
(3)専門家のサポートを活用する
話し合いがまとまらない場合は、専門家に相談することで、スムーズな解決が期待できます。
4.もめごとを防ぐためのポイント
- 証拠を残しておく
親族間の借金は口約束で行われることが多いですが、トラブルを防ぐためには借用書や返済記録を残しておくことが大切です。 - 早めに話し合う
親族間の問題は、放置すると感情的な対立に発展しやすいです。早い段階で話し合いを始めましょう。 - 第三者を交える
専門家がいることで、公平な視点で話を進められます。
5.まとめ
親族に借金をしている相続人がいる場合の相続はその借金についての事実関係の確認のもとでの遺産分割協議が重要です。感情的にならず、ルールを守って冷静に話し合うことが大切です。
不安な場合は、ぜひ専門家に相談してください。もめごとを防ぎ、親族の絆を守るために、丁寧な手続きを心掛けましょう。
広島司法書士会 (登録番号:第613号)
広島県行政書士会 (登録番号:第05340722号)
広島県土地家屋調査士会 (登録番号:第1573号)
JMAA M&Aアドバイザー認定
セミナーズマーケティング認定講師
NLPプラクティショナー、マスタープラクティショナー、コーチコース認定
現在 法務総合事務所文殊パートナーズ代表