遺言書が無効になるケースと対策

遺言書が無効になるケースと対策

2024.10.25

大切な人の意思を伝える「遺言書」。しかし、遺言書にはいくつかの作成ルールがあります。今回は、遺言書が無効になるケースについて解説します。

遺言書が無効になるケースとは?

遺言書が無効になる場合、いくつかの典型的なパターンがあります。遺言が有効に成立するためには、法律上の要件が厳格に守られている必要があります。以下のケースでは、遺言書が無効と判断されることがあります。

1. 遺言者の遺言能力の欠如

遺言者が遺言書を作成した時点で、認知症や精神疾患などによって遺言能力が欠けていた場合、その遺言書は無効となる可能性があります。相続人や第三者によって強制されたり脅迫されて作成された場合なども、遺言者の自由な意思に基づいて作成されていないため、無効となります。

2. 形式不備による無効

遺言書には、法律上定められた形式が存在します。ここでは全て記載することは省略しますが、たとえば、自筆証書遺言の場合、遺言者本人が全文を自筆で書かなければならないなどの要件があり、これに従わなかった場合は無効とされることがあります。

3.改ざんや破棄に対する予防策をとっておく

公正証書遺言の活用

公正証書遺言は、公証人が関与して作成する遺言書です。公正証書遺言は、公証役場に保管され、勝手に破棄される心配がないため、安全で信頼性が高いです。また、形式的な不備は公証人が関与することで、無効になるリスクも低く抑えられます。実際に遺言書の内容が履行されるためには、遺言作成時に遺言執行者を定めておくことも重要です。


まとめ

遺言書の内容が確実に履行されるためには、以下の3点にまとめられます。

①作成時に無効となる可能性の低い作成方法を選択する

②保管方法を重視し改ざんや破棄されない作成方法を選択する

③作成時に遺言執行者を定めておく

遺言の有効性を主張したり、適切な相続ができる可能性があります。遺言書を確実に守るためには、形式の整った公正証書遺言を作成することや、作成時に司法書士に相談することが重要です。

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