先代の相続登記がされていない
実家の不動産が曽祖父の名義のままになっていた
ご依頼者様は、相続財産の一部の不動産が曾祖父の名義のままであることに気付きました。調べてみると、相続登記が行われていない状態でした。相続登記の義務化も開始し、このままでは不動産の売却や相続税の申告もできないことに不安を感じ、相続登記をどう進めるべきか悩んでいました。
問題点
相続登記が長期間未了の状態: 相続人の人数が増加し、手続きがさらに複雑化します。さらに、相続人の中には既に亡くなっている人もいる可能性があり、その相続人の相続手続きも同時に行う必要があります。相続人が多数にわたる場合、全員の同意を得るのが難しくなることがあります。
過去の相続税の問題: 先代の相続が未登記のまま長期間放置されている場合、過去の相続税が未納の可能性もあります。これが後になって問題となる場合もあります。
解決策
相続人の特定と確認: まず、先代からの相続人を全員特定する必要があります。戸籍謄本を取得し、現在までの相続人全員を確認します。この作業が相続登記の基盤となります。
相続人間の協議: 全相続人が納得できるように、遺産分割協議を行います。協議がまとまったら、遺産分割協議書を作成し、全員が署名押印します。
相続登記の申請: 協議がまとまったら、相続登記を行います。これには、必要な書類(戸籍謄本、遺産分割協議書、相続登記申請書など)を揃え、法務局に提出することが必要です。
専門家のサポート: 数十年にわたる未登記の状態を解決するには、司法書士や弁護士、税理士などの専門家に相談することを強くお勧めします。手続きが複雑で、法的な問題が発生する可能性があるため、専門家のサポートを受けることでスムーズに進めることができます。