相続放棄
相続放棄
プラスの財産もマイナスの財産も放棄する
相続が発生した際は、お忙しい中で相続税の申告などさまざまな期限を守りながら手続きを進める必要があります。金融機関の手続きなどは営業時間も限られており、平日しかできない作業も多く、お仕事で土日・祝日などの休日しか休みがない方にはなかなか手続きが進まないでしょう。
そもそも、遺された家族は亡くなった方の財産を受け取るのか、受け取らないのか判断をする必要があります。しかし、判断をするためには亡くなった方の財産状況が分からないと、判断のしようがありません。そのため、一般的には亡くなった方が広島県に在住の方であれば、広島市内の銀行や徒歩圏内など周辺エリアの金融機関に対して、預貯金や投資信託等、どの程度の金融資産があるのか、遺産の内容を確認し、併せて負債の金額についても借用書等からきちんと確認をしなければなりません。また、不動産を多数保有している場合、保有している地域の土地の価格を調べる必要があります。アクセスの良い土地であれば評価は高くなりますので、相続税についても確認しておく必要があるでしょう。
相続財産の調査を実施した後、選択肢のひとつとして財産を受け取らないと決めた場合には相続放棄を行うこと可能です。相続放棄とは相続人としてプラスの財産もマイナスの財産も承継することを放棄することを言います。相続放棄を行った場合、初めから相続人ではなかったとみなされて、一切の権利と義務を失います。一度相続放棄をすると、相続人として財産を受け取ることはできませんので、慎重に検討する必要があります。
相続放棄を利用する最大のメリットは多額の借金を抱えていたとしても引き継ぐ必要がない点です。預貯金や不動産などプラスの財産よりもマイナスの財産の方が大きい場合、相続放棄をすることで、全ての財産を放棄することができます。一方で、複数の相続人がいる場合は相続放棄をすることで、兄弟など他の親族が相続する分が大きくなりますので、トラブルになることを避けるためにも他の相続人にも、電話等で放棄する意思があることを連絡しておいた方がよいでしょう。結果的に相続人間のトラブルになり、双方が納得いかないという場合は弁護士などに依頼し、話し合いを行う必要が生じる可能性があります。相続でトラブルになると親戚同士が疎遠になることが多く、未然にトラブルは避けるようにしましょう。
何らかの理由で相続放棄の申請をする場合、相続放棄には期限がありますので、財産調査から速やかに手続きを進めなければなりません。
相続財産の全てを放棄する相続放棄、または相続財産の一部についてを相続する限定承認をする場合、期限内に広島家庭裁判所等へと申述をする必要があります。この期限は、相続があった事を知った日(一般的には死亡日)から3ヶ月以内と法律で定められており、相続発生前の放棄は認められていません。
相続があった事を知った日から3ヵ月経過後も、相続放棄もしくは限定承認の手続きを行わなかった場合には、原則、負債も含めて被相続人の財産について全て相続する事を承認したとみなされますので注意が必要です。原則と書いたのは、相続があった事を知った日から3ヵ月経過後であっても、過去に相続放棄が認められた事案もあります。3ヵ月経過後も諦めることなく、まずは気軽にメールや電話などで専門家の意見を聞くことが大切です。
単純承認をする場合は、特に手続きなどは不要です。時間が経過するか、財産を処分した場合、単純承認したものとみなされます。
相続放棄の申述
相続放棄の申述をする者は、戸籍等の必要書類を集める必要があります。これらの事務手続きも含めて3ヶ月以内に広島家庭裁判所等へと手続きをする必要があります。戸籍の収集に時間がかかってしまって、結果的に3ヵ月以内に申立てができなかったという方も多いため、相続放棄の申述に関しては、実績がある司法書士などの専門家に手続きの代行を依頼する方が、費用はかかりますが安心です。
なお、相続放棄の申述を行い、万一、条件を満たさずに希望が通らず家庭裁判所で受理されなかった場合、対策を練って再度やり直しを行うことはできませんので、問題が発生してからでは遅いのです。被相続人が亡くなってから3ヶ月以内の相続放棄であれば、基本的には相続放棄は認められますが、3ヶ月を過ぎてから相続放棄をしなければいけない事情が発生した場合は、信頼のおける相続放棄のプロフェッショナルに相談・依頼し、確実に完了させることをお勧めします。
先ほど上記にて少しお伝えをさせていただきましたが、相続があった事を知った日から3ヵ月経過後であったとしても、相続放棄をするに至った経緯やなぜ相続があった事を知った日から3ヵ月以内に申立てができなかったのか等の個別の事情を鑑み、実際に相続放棄が受理される回答が出たケースがあります。広島相続遺言まちかど相談室では、これまで数多くの相続放棄のお手伝いをしてきましたので、相続放棄に関するノウハウと豊富な経験があり、最適な方法を提案できます。
相続放棄はやり直しがきかない手続きですので、少しでもご不安がある方、確実に相続放棄をしたい方、広島市内の債権者等からの問い合わせが多く困っている方は、まずは広島相続遺言まちかど相談室等の専門家の的確なアドバイスを受けてから必ず進めるようにしてください。
相続手続きのルールは度々改正がありますので、最新の情報を持つ専門家に手続きをお願いするのがよいでしょう。広島相続遺言まちかど相談室では、相続放棄や限定承認などの手続きもお手伝いをさせて頂いております。当事務所は、初回の面談は無料ですので、相続放棄が必要である方や、ご心配な方はなるべく早い段階で無料相談へとお越しいただくことをおすすめします。来所いただければ、相続の専門家として、スピーディーに対応をさせて頂きます。